2021年9月24日
ブロックチェーンは、情報通信ネットワーク上にある端末同士を接続し、取引記録を暗号により分散的に処理・記録するデータベース。「ビットコイン」の仮想通貨に使われている。
ブロックチェーンによる分散管理は従来型の情報一元管理と比較し、①高い可用性、②高い完全性、③取引の低コスト化のメリットがある。
データ取引を一元管理する場所で不具合が生じた場合、取引ができなくなる。分散管理・処理を行い、ネットワークの一部に不具合が出てもシステムを維持できる。
ブロックチェーンは取引に暗号化した署名を用い、なりすましがしにくい。
取引データは過去のものと保管され一部を改ざんしても過去全てのデータも改ざんする必要があり、改ざんはほぼ不可能である。
さらに従来の一元管理では、第三者に仲介手数料を支払う必要があったが、ブロックチェーンでは仲介役はいなくとも安全な取引が行えるため、取引の低コスト化が期待できる。
ブロックチェーンは、大きく以下の3つのタイプがある。
「パブリック型」
管理者が存在しないのが特徴。
誰もが参加、記録・承認可能。
「プライベート型」
ネットワークの管理者が存在する。
管理者と参加者が単一グループを形成し、参加者が限定される。
「コンソーシアム型」
複数の組織や団体が権限を分散所有する。
管理者の承認し、組織や団体の参加可能で、信頼性が高い。
プライベート型とコンソーシアム型は、産業で応用でき注目されている。
金融、保険、医療、不動産、教育分野は、研究開発や実証実験が急速に進められている。
改ざん、不正、隠ぺいの懸念を低減させる、スピーディーな決済の実現、さまざまな問題や課題の解決につながる手段として期待されている。
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